青鞜社跡
生田長江、森田草平らの講座「閨秀文学会」に参加し文学に関心を持った平塚らいてう(雷鳥)の首唱で、木内錠子、物集和子、保持研子、中野初子らの20代の女性5人が発起人となり、明治44年(1911)田村俊子、野上弥生子ら18人を社員として青鞜社が結成されました。
雑誌『青鞜』の発刊は同年9月で、当初は詩歌が中心の女流文学集団でしたが、やがて伊藤野枝が中心になり婦人解放運動に発展していきました。
青鞜という言葉は、18世紀のイギリスで因習に反する女性をBlue Stockingsと呼んだことに由来します。青鞜社が発刊した『青鞜』の創刊号に平塚雷鳥が寄せたこの発刊の辞は、青鞜の思想を象徴しています。
他に依って生き、他の光によって輝く病人のような蒼白い顔の月である。
私共は隠されて仕舞った我が太陽を今や取り戻さねばならぬ」
1913(大正2)年東京巣鴨の岩野泡鳴宅に集まった「青鞜」の同人たち。
右端が平塚雷鳥(旺文社・図説日本の歴史より)
所在地 | 文京区千駄木5-3-11 |
アクセス | 東京メトロ千代田線・千駄木駅 徒歩5分 東京メトロ南北線・本駒込駅 徒歩10分 ●地図 |